ここ最近、天候連動型広告が注目を集めています。
天候によって人々の気分や行動が変化することから、主にBtoCのビジネスを展開されている企業の宣伝活動において、天候情報を活用した広告が効果的であることがわかっています。
また、Cookieレスの時代において、Cookieに依存しないデータを活用する広告手段としても一目を置かれています。
この記事では、天候連動型広告について、なぜそのような広告手法が有効なのか、実際の事例を交えながら解説します。
また、BtoC企業に勤める宣伝担当者のかたに向けて、天候連動型広告の具体的な実装方法や効果測定方法、今後の展望についても取りあげます。
天候連動型広告の導入を検討しているかた、興味のあるかたは、ぜひご覧ください。
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目次
天気連動型広告とは?
天気連動型広告とは、天候にあわせて広告内容を変更したり、配信のON・OFFを行うことを指します。
そもそも「広告」の目的は、商品やサービスを効果的にアピールし、消費者に購入を促すことです。
そして、消費者の気分や行動は天候によって変化することがわかっています。
たとえば、晴れた日は外出やレジャーを楽しむ人が多くなり、雨の日は家で過ごす人が増えます。
このような消費者の行動変化に合わせて、天候情報を活用した広告を配信することで、広告の効果を高めることができます。
具体的な利用例として、晴れの日には夏のイメージや水着を取り入れた広告、雨の日にはレインコートや折りたたみ傘などの雨具を取りいれた広告を配信することで、消費者の行動にあわせた魅力的なアプローチが可能になります。
天候連動型広告は広告の効果を高めるだけでなく、消費者にとってもより便利で魅力的な広告体験を提供することができます。
どのような企業の、どのような課題解決に役立つか、具体例4選
1. 飲食業
- 猛暑の日には冷たいドリンクが人気となります
- 具体的には「今日は猛暑です。暑い中での外出やスポーツには冷たい飲み物がぴったりです。○○の冷たいドリンクでリフレッシュしましょう」といったメッセージが含まれた広告が効果的でしょう
2. コスメ・アパレル業界
- 雨の日はレインブーツや傘などが必要になります。一方で晴れて紫外線が強い日にはUVカットの商品を紹介していくとよいでしょう
- 具体的には「今日は雨が降る予報です。○○のレインブーツや傘でおしゃれに濡れずに過ごしましょう」といったメッセージが含まれた広告が効果的でしょう
3. 旅行業界
- 天候によって人々の旅行先やプランも変化します
- たとえば、雨の日には屋内施設や博物館などが人気になりますし、積雪する気候地域にはスキーに行く人が多くなります
- 具体的には「今週末は雨が降る予定です。おでかけしつつ、屋内で快適に過ごすには〇〇がおすすめです」といったメッセージが含まれた広告が効果的でしょう
4. 自動車業界
- 自動車業界でも天候によって需要が変化することがあります
- たとえば、天候が悪い日には、車が汚れやすくなるため車洗浄の需要が高まり、積雪時には雪道走行の利点を推す広告訴求が効果的になるでしょう
導入コストと費用対効果
天候連動型広告を自社で導入・配信するには、以下のような方法があります。
天気情報APIを利用する
天気情報APIを利用することで、リアルタイムの天気情報を取得し、それを広告プラットフォームに連携することで天気連動の広告を配信できます。天気情報APIは様々な企業や団体が出していて、代表的なものですとOpenWeatherAPI(https://openweathermap.org/)があります。
この方法は、どの天候情報を、どの広告表現で配信するかをカスタマイズし設定できるというメリットがあります。
一方で、広告プラットフォームとの連携において開発が必要になり開発コストがかかるというデメリットもあります。
天気連動型広告に対応した広告配信プラットフォームの利用
広告配信プラットフォームに天気連動型広告配信機能がデフォルトで備わっている場合もあります。
その場合には開発コストをかけず、比較的簡単に天候情報に応じた広告配信を利用することが可能になるメリットがあります。
ただし、通常の配信に加えてシステム利用料がかかることがありますので、詳細は利用する広告配信プラットフォームに聞いていただくとスムーズかと思われます。
手動で広告の投稿スケジュールを設定する
最後に、こちらの方法はオススメできない方法ですが、手動で行うことも可能です。
天気情報に応じて広告の切替えや、広告の投稿スケジュールを設定する方法があります。
開発や、対応した広告配信プラットフォームを利用する必要がなく、すぐに始められることができますが、配信中には常に作業が発生したり、休日も対応しなければならなかったりと非常にデメリットが大きいため、注意が必要です。
自社での導入が難しい場合には代理店等にご相談されることをオススメいたします。
天候連動型広告の実装方法には、多くの方法があります。適切な方法を選択し、効果的な広告配信を行うことが重要になります。
まとめ
天候連動型広告は、天候によってユーザーの行動や気分が変化することを踏まえた、効果的な広告手法の一つです。
特に飲料やコスメなど、天候によって需要が変動する商品やサービスを提供するBtoC企業にとっては非常に有効です。
自然の波を活用した配信方法ですので、適切なKPIによる運用が望ましいと考えられます。
具体的な実装方法やKPI設定を理解し、正確な天候情報の取り扱いや最適な導入方法を模索することが重要です。
OTAKADでは、天気連動型広告配信メニューをご用意しております。
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天気情報に応じた広告クリエイティブの切替え、配信のON・OFFが可能なサービスとなります。
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